研究者 | 所属大学 | |
---|---|---|
代表者 | 植野 和文 教授 | 兵庫県立大学 |
和田 真理子 准教授 | 兵庫県立大学 | |
奥野 志偉 教授 | 流通科学大学 |
人口動態および都市サービスの利用実態からみた西神ニュータウンと後背地の関係
少子高齢化が進むなかで生活の便利を重視する人が増えている。神戸市の都心3区(中央区、灘区、東灘区)で人口が増加する一方、郊外(北区、西区、垂水区、須磨区北部)は全体に人口が伸び悩み、不便な地域や高齢化の進んだ地域では人口が減少している。神戸市の人口は近い将来減少することが予測されており、ニュータウンの魅力を高める対策が急がれている。この問題に応えようとした当研究は二つのアプローチからなる。
一つは、西神ニュータウンの代表的な後背地である北播磨地域の旧西脇市、旧三木市、小野市、加西市、および旧社町に住む人々の生活圏と居住環境の満足度をアンケート調査によって調べたものである。これは当該地域の都市サービスの依存関係の構造と居住環境の評価の関係を解明し、そのうえで後背地の小都市群と西神ニュータウンの望ましい関係を構築する方策を考察することを目的とする。調査の回収数および回収率はつぎのとおりである。旧西脇市:176.29%、旧三木市:228.29%、小野市:169.28%、加西市:180.30%、旧社町:159.32%。得られたデータから生活圏の実態と居住環境の評価の関係を分析し、以下の結果を得た。
分析は継続中であり、新たな結果も交え論文として発表する予定である。
もう一つは西神ニュータウンと西神南ニュータウンの間に広がる櫨谷町の「寺谷地区」(79世帯)「池谷地区」(53世帯)「友清地区」(30世帯)「栃木東地区」(112世帯)「松本地区」(74世帯)の住民を対象に、アンケート調査によって住民生活とニュータウンの関わりを調べたものである。この研究は従来十分な議論がなされてこなかったニュータウンと周辺地域の関係を解明し、双方が機能を補完し合うことで地域全体の居住環境を改善するための方策、および地産地消や地域環境の観点から連携する方策を検討するための基礎データを提供することを目的とする。ただ調査を19年度末に実施したため、回答が一部未回収であり、現時点で実績の報告を行うことができない。回収が完了し調査結果の解析を行って逐次実績を報告していきたい。
第一の研究は兵庫県立大学から得た助成金を主とし、その不足分を当該助成金で補填したため、研究成果は兵庫県立大学にも報告する。
UNITY(Academic Community Hall)
Kobe Academic Park Association for the Promotion of Inter-University Research and Exchange
Copyright © 1994 - 2025 UNITY. All Rights Reserved. -- このサイトについて
This page is produced by Kobe City College of Technology.