科目名 | 現代思想文化論 A Study of Modern Thinkings and Culture |
---|---|
種別 | 特別科目 |
単位 | 2単位 |
大学名 | 神戸市立工業高等専門学校 |
担当教員 | 手代木 陽 教授 |
開講期間 | 前期 (4/11~ 8/4) |
開講日・時間 | 木曜日 18:15~ 19:45 |
対象学年 | 全学年 |
募集人員 | 60名程度 |
グローバル化の進行に伴い、アメリカをはじめとする西欧自由主義諸国の政治経済のシステムの支配が全世界に拡大する一方で、国家、民族、宗教、文化間においてこれまでにない新たな対立や格差が生じている。こうした対立や格差を解消するためには「地球全体」という視点が不可欠であるが、「地球全体」がいかなる全体であるかは必ずしも明らかではない。本講義では様々な倫理的対立の諸問題を取り上げながら、「地球全体」という視点をどこに見出すべきかを探求する。
回数 | 講義内容 |
---|---|
1 | グローバル化と倫理的課題 |
2 | 市場社会に正義はあるか?.暴走電車の倫理 |
3 | マイノリティを優遇することは平等か?.アファーマティブ・アクションの是非 |
4 | 先進国には途上国を助ける義務があるか?.P. シンガーの倫理観 |
5 | 正義のための戦争は許されるか?.正戦論の是非 |
6 | 永遠平和は実現できるか?.カントの平和論の射程 |
7 | 異文化は相互に理解しあえるか?.C. テイラーの多文化主義 |
8 | 鯨は賢い動物だから食べてはいけないか?.捕鯨問題を巡る対立 |
9 | ビジネスとして代理出産をしてもよいか?.市場社会と生命倫理 |
10 | 「人間の尊厳」はグローバル・スタンダードか?.日本とドイツの生命倫理 |
11 | プロスポーツ選手は幹細胞で筋力増強してもよいか?.エンハンスメントの是非 |
12 | 市場社会は環境問題を解決できるか?.排出権取引の是非 |
13 | 人類は生存すべきか?.H. ヨナスの世代間倫理 |
14 | 人間は自然と「和解」できるか?.マイヤー= アービッヒの環境倫理 |
15 | まとめ |
毎時間その日のテーマに関して小レポートを提出してもらう。これを評価の5 割とする。後の5割は試験で評価する(統一試験が不可能な場合には課題レポートをこれに代える)。どちらも自分の考えをどれだけ論理的に展開できているかどうか、またその独創性が評価の基準になる。
予備知識は一切必要なし。自分の頭で考える訓練が大事である。
UNITY(Academic Community Hall)
Kobe Academic Park Association for the Promotion of Inter-University Research and Exchange
Copyright © 1994 - 2025 UNITY. All Rights Reserved. -- このサイトについて
This page is produced by Kobe City College of Technology.