科目名 | 地域・都市集客論 Visitor Attracting Theory to Rural & Urban |
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種別 | 特別科目 |
単位 | 2単位 |
大学名 | 流通科学大学 |
担当教員 | 小久保 恵三 教授 |
開講期間 | 前期 (4/12 ~ 7/26) |
開講日・時間 | 火曜日 18:15 ~ 19:45 |
対象学年 | 二年次以上 |
募集人員 | 50名程度 |
わが国では国の指導によって町村合併が各所で進められてきました。かつて3,000 を超える数の自治体がありましたが、そのうち、90%以上において、今後人口減が必至であり、町村合併はそうした事態への対応策のひとつであったといえます。
合併すれば行政職員や議員の数も減少することになります。それまで持っていた権益を失う人も多くなるでしょう。それなのに多くの自治体が合併を推進したということは、それだけ危機意識が強いということでもありました。しかし、合併して行政規模を大きくするだけでは問題は解決しません。定住人口(住民)増が見込めない以上、交流人口をどの程度増やしていくかが、多くの市町村の関心事項になっているのです。交流人口とはその地域を様々な目的で訪れる人々のことです。交流人口は観光客と言い換えることも可能ですが、最近は単に「ものを見に来る」人に限らなくなっています。この講義は従来の「狭い意味の観光」のみならず、定義を拡大して、交流人口拡大のための手法にはどのようなものがあるか、交流の過程でどのような問題が生じるのか、どのような方法でそれを克服して地域を経営していくのかなど、実例を混えながら勉強するものです。
本論では学習対象の地域を大きく、① 非都市部と②都市部に分けます。① 非都市部では温泉地、農村、自然環境地、などを取りあげて、集客交流を地域経営にどう生かすかを学びます。②都市部に関する学習では神戸フィルムオフィス代表の田中先生も講義に参画します。授業計画にあるように、8 回目から10 回目までの講義において、フィルムツーリズムという手法で行われる都市プロモーションを学びます。対象は国内のみならず、海外の事例もとり上げます。このような集客手法は「コンテンツ・ツーリズム」ともいわれ、注目を浴びています。
なお、田中先生の授業スケジュールは都合によって変更になる可能性があります。その場合は最初の授業ガイダンスの際にお知らせします。
回数 | 講義内容 |
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1 | はじめに/ 観光から交流へ 1 地域経営の視点に立って、観光から交流へとキーワードが移りつつある現況を解説 |
2 | 地域創生へのとりくみ 官・学・地域・産による定住・交流社会実現へのシナリオ研究 |
3 | 温泉資源と地域経営 1 温泉の定義を洋の東西に分けて整理し、わが国の温泉利用の実態を分析 |
4 | 温泉資源と地域経営 2 温泉資源を抱える観光地の経営的な課題を探る |
5 | 農村資源と地域経営 1 農村観光の定義とイギリスの事例研究 |
6 | 農村資源と地域経営 2 わが国の農村が抱える諸課題の抽出 |
7 | 農村資源と地域経営 3 新農政のもとに展開されている日本型農村観光 |
8 | 都市への集客1( 田中講師) 神戸フィルムオフィスの取り組み |
9 | 都市への集客 2( 田中講師) わが国諸都市の誘客戦略とフィルムツーリズム |
10 | 都市への集客 3( 田中講師) 海外の諸地域におけるフィルムツーリズム |
11 | 都市への集客 4 都市観光の系譜と資源 |
12 | 都市への集客 5 MICE への取り組み |
13 | 自然資源と地域経営 2 エコツーリズムによる地域経営 |
14 | 自然資源と地域経営 2 エコツーリズムによる地域経営 |
15 | 総括-地域経営事業の課題と戦略 |
① 中間テスト、②定期テストによる総合評価を行います。受講時の平常点も加味します。出欠は毎回とり、平常点として参考にします。
講義中に配布するプリントだけでは試験で優れた答案は書けません。常日頃から、新聞、テレビ、書籍などで「地域の活性化」についての関心を持つこと。授業では筆記用具を必ず持参して、しっかりノートをとること。
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