科目名 | 現代思想文化論 A Study of Modern Thinkings and Culture |
---|---|
種別 | 特別科目 |
単位 | 2単位 |
大学名 | 神戸市立工業高等専門学校 |
担当教員 |
手代木 陽 教授 |
開講期間 | 前期(4/9~7/23) |
開講日・時間 | 木曜 18:15~19:45 |
対象学年 | 全学年 |
募集人員 | 60名 |
グローバル化の進行に伴い、アメリカをはじめとする西欧自由主義諸国の政治経済のシ ステムの支配が全世界に拡大する一方で、国家、民族、宗教、文化間においてこれまでに ない新たな対立や格差が生じている。こうした対立や格差を解消するためには「地球全体」 という視点が不可欠であるが、「地球全体」がいかなる全体であるかは必ずしも明らかでは ない。本講義では様々な倫理的対立の諸問題を取り上げながら、「地球全体」という視点を どこに見出すべきかを探求する。
回数 | 講義内容 |
---|---|
1 | グローバル化と倫理的課題 |
2 | 市場社会に正義はあるか?―暴走電車の倫理 |
3 | マイノリティを優遇することは平等か?―アファーマティブ・アクションの是非 |
4 | 先進国には途上国を助ける義務があるか?―P.シンガーの倫理観 |
5 | 正義のための戦争は許されるか?―正戦論の是非 |
6 | 永遠平和は実現できるか?―カントの平和論の射程 |
7 | 異文化は相互に理解しあえるか?―C.テイラーの多文化主義 |
8 | 鯨は賢い動物だから食べてはいけないか?―捕鯨問題を巡る対立 |
9 | ビジネスとして代理出産をしてもよいか?―市場社会と生命倫理 |
10 | 「人間の尊厳」はグローバル・スタンダードか?―日本とドイツの生命倫理 |
11 | プロスポーツ選手は幹細胞で筋力増強してもよいか?―エンハンスメントの是非 |
12 | 市場社会は環境問題を解決できるか?―排出権取引の是非 |
13 | 人類は生存すべきか?―H.ヨナスの世代間倫理 |
14 | 人間は自然と「和解」できるか?―マイヤー=アービッヒの環境倫理 |
15 | まとめ |
毎時間その日のテーマに関して小レポートを提出してもらう。これを評価の5割とする。 後の5割は試験で評価する(統一試験が不可能な場合には課題レポートをこれに代える)。 どちらも自分の考えをどれだけ論理的に展開できているかどうか、またその独創性が評価 の基準になる。
予備知識は一切必要なし。自分の頭で考える訓練が大事である。
UNITY(Academic Community Hall)
Kobe Academic Park Association for the Promotion of Inter-University Research and Exchange
Copyright © 1994 - 2025 UNITY. All Rights Reserved. -- このサイトについて
This page is produced by Kobe City College of Technology.