科目名 | 地域・都市集客論br>Visitor Attracting Theory to Rural & Urban |
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種別 | 特別科目(高大連携講座対象科目) |
単位 | 2単位 |
大学名 | 流通科学大学 |
担当教員 | 小久保 恵三 教授 |
開講期間 | 前期 (4/7~7/28) |
開講日・時間 | 火曜日 18:15〜19:45 |
対象学年 | 2年次以上 |
募集人員 | 50名程度 |
わが国では国の指導によって町村合併が各所で進められてきました。かつて3,000を超える数の自治体がありま
したが、そのうち、90%以上において、今後人口減が必至であり、町村合併はそうした事態への対応策のひとつ
であったといえます。
合併すれば行政職員や議員の数も減少することになります。それまで持っていた権益を失う人も多くなるで
しょう。それなのに多くの自治体が合併を推進したということは、それだけ危機意識が強いということでもあり
ました。しかし、合併して行政規模を大きくするだけでは問題は解決しません。定住人口(住民)増が見込めな
い以上、交流人口をどの程度増やしていくかが、多くの市町村の関心事項になっているのです。交流人口とはそ
の地域を様々な目的で訪れる人々のことです。交流人口は観光客と言い換えることも可能ですが、最近は単に
「ものを見に来る」人に限らなくなっています。この講義は従来の「狭い意味の観光」のみならず、定義を拡大し
て、交流人口拡大のための手法にはどのようなものがあるか、交流の過程でどのような問題が生じるのか、どの
ような方法でそれを克服して地域を経営していくのかなど、実例を混えながら勉強するものです。
本論では学習対象の地域を大きく、①非都市部と②都市部に分けます。①非都市部では温泉地、農村、自然環
境地、などを取りあげて、集客交流を地域経営にどう生かすかを学びます。②都市部に関する学習では神戸フィ
ルムオフィス代表の田中先生も講義に参画します。授業計画にあるように、10回目から12回目までの講義で「都
市観光資源の発見と利用」というテーマを学習します。この部分では10回目の授業において指導を受けた後、希
望者それぞれが休みの日を利用してフィールドワークを行い、12回目の講義において発表する機会を設けます。
フィールドワークの実施と発表を行った履修生には単位認定において評価点を加点します。
なお、田中先生の授業スケジュール(10・11・12回目)は都合によって変更になる可能性があります。その場
合は最初の授業ガイダンスの際にお知らせします。
回数 | 講義内容 |
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1 | はじめに/観光から交流へ:地域経営の視点に立って、観光から交流へとキーワードが移りつつある現況を解説 |
2 | 温泉資源と地域経営1:温泉の定義を洋の東西に分けて整理し、わが国の温泉利用の実態を分析 |
3 | 温泉資源と地域経営2:温泉資源を抱える観光地の経営的な課題を探る |
4 | 農村資源と地域経営1:農村観光の定義とイギリスの事例研究 |
5 | 農村資源と地域経営2:わが国の農村が抱える諸課題の抽出 |
6 | 農村資源と地域経営3:新農政のもとに展開されている日本型農村観光 |
7 | 都市観光と都市経営1:都市観光の歴史的分析 |
8 | 都市観光と都市経営2:都市観光の展開戦略 |
9 | 都市観光と都市経営3:コンベンションと見本市界 |
10 | 都市観光資源の発見と利用1:神戸市の観光資源、フィールドワーク ガイダンス |
11 | 都市観光資源の発見と利用2:神戸市の都市集客プロモーション |
12 | 都市観光資源の発見と利用3:フィールドワーク 発表と講評 |
13 | 自然資源と地域経営1:自然保護の体系 |
14 | 自然資源と地域経営2:エコツーリズムによる地域経営 |
15 | 総括−地域経営事業の課題と戦略 |
①中間テスト、②定期テストに③フィールドワークレポートを加点することで総合評価を行います。受講時の平 常点も加味します。出欠は毎回とり、平常点として参考にします。
講義中に配布するプリントだけでは試験で優れた答案は書けません。常日頃から、新聞、テレビ、書籍などで
「地域の活性化」についての関心を持つこと。授業では筆記用具を必ず持参して、しっかりノートをとること。
① 私語、携帯いじり、途中退室、遅刻などで授業中に何度か注意を続けて受けた場合は、定期テストの点数が無
効になります。
② 教室内での飲食、着帽、サングラス、携帯充電などは許可しません。注意されなくても記録され、減点の対象
とします。
③自ら意識して旅行をすること
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